プロフェッショナル講師おケーコ・バイキング奥山弓子さんのオススメ本!
気になるあの人の読んでいる本が知りたい!
今回は30ものレッスンメニューを持つおケーコバイキングの奥山弓子さんです。
奥山さんは親族がお茶の先生であったり、剣道の先生であったりと、生活の中で習い事が当たり前にある環境で育ちました。
結婚を機に滋賀へ移住をしたのですが、そこは当時未開の土地で、一番近くのお店に行くにも一苦労。さらに周りに知り合いもなく、気分は滅入るばかり。
そんな気分を切り替えるべく起こした行動が、通信制の紅茶講座の受講でした。
それがきっかけになり、幼いころより親しんできた「習い事」を教える道へと進むこととを決意。
ティーコーディネイターを皮切りに、アロマやビーズ、ハーバリウムなどの講師資格を取得。気づけば取得資格数はなんと70以上、レッスンメニューは30以上に!
そういった活動が認められ、なんと雑誌ヴァンサンカン2018年9月号の「エレ女のお稽古ガイド 2018」にも掲載されるという快挙を成し遂げます。
そんなプロフェッショナル講師、奥山さんがオススメしてくれた本を3冊ご紹介していきたいと思います。
■新約聖書
新約聖書
キリスト教の旧約聖書と呼ばれる第1部と並ぶ聖典。27の書からなり、イエス・キリストの生涯と死と復活、そして初代教会の発展についての信仰証言となっている。
こちょ:奥山さんってクリスチャンなんですか?
奥山さん(以下敬称略):違います!実家は仏教で、自分自身は無宗教です!
こちょ:ええっ!!?なんで!!?聖書って無宗教のご自宅にあるものとは思えないんですけど!!?
奥山:ですよね(笑) そもそもはアロマの資格を取ったときに、そう言えばキリスト生誕の際に三賢人が贈ったものの3つのうち2つが香油だったなと思い、手に取ってみたんですよ。
こちょ:ほう……そう来ましたか(笑)
奥山:なんとなく読み進めて行ったら、現代の啓発本に書いてあることが載っていたりして、一気に興味深くなったんです。
こちょ:聖書って啓発本の起源でもあったんですか!?
奥山:有名な「隣人を愛せよ」も考えれば考えるほどドツボにハマりません?
こちょ:確かに!深いですよね!!
奥山:あと、「引き寄せの法則」ってあるじゃないですか。それも同じようなことが書いてあって、求めるものを具体的にハッキリ言うと叶う的なことも……
こちょ:まんまじゃないですか!
奥山:宗教って大雑把に言ってしまえば哲学の一種じゃないですか。なので、人間が人間である限りこのマインドは永遠なのかもしれませんね。
こちょ:約2000年前から人間の根本はあまり変わっていないのかもしれないですね。
奥山:あと、個人的な解釈ですが、ツッコミどころもいっぱいあって……おもしろいんですよ(笑)
こちょ:おもしろい? 聖書がおもしろい??
奥山:例えばイチジクの木に実がなっていなかったことに腹をたてたキリストが「もう実をつけるな!」ってキレたら、もうそのイチジクは実がならなくなったとか……。植物相手に容赦ないな!って(笑)
こちょ:かなり人間臭いというか、なんというか……(笑)
奥山:まだこの聖書は100%読み込んではいないのですが、その日の気分で「えいっ」って開いたページにいい事やおもしろい事が書いてあったりしてあるので、そんな感じで楽しんでます♪
こちょ:無宗教ならではの楽しみ方かもしれませんね(笑)
- 作者: 共同訳聖書実行委員会,日本聖書協会
- 出版社/メーカー: 日本聖書協会
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 34回
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■鬼平犯科帳
鬼平犯科帳
盗賊たちに“鬼の平蔵”と恐れられている、斬り捨て御免の権限を持つ、江戸幕府の長官・長谷川平蔵の活躍を描いた人気の鬼平シリーズ。
こちょ:聖書から一転して和テイストで血なまぐさい雰囲気なんですけど(笑)
奥山:これは主人から勧めてもらった小説で、TVの時代劇を見て育った世代にはたまらない小説なんですよ!
こちょ:確かに、昔はありましたよね!小学校から帰っておじいちゃんのところに行くと水戸黄門や必殺仕事人が流れてました!
奥山:その時代に楽しめていたら絶対ハマりますよ!シンプルな絶対懲悪がスカッとします!!ドラゴンボールとか聖闘士星矢とか見てた人にもオススメ!!
こちょ:鬼平と悟空が同列に(笑)
奥山:殺陣とかのシーンはもちろんたまらなく好きなんですけど、この小説のすごいところは、人間の書き分けがすごくて。
こちょ:人間の書き分け?
奥山:人間ドラマや世界観が巧みに文章で表現されてるんです。中でも食べ物の描写が秀逸で、シンプルなのにすごく食べたくなるんですよ!これを読んで何度夕飯のメニューを決めたことか……!
こちょ:時代劇ファンと食いしん坊にぴったりの小説ですね(笑)
奥山:お酒のアテにも対応できる本です(笑)
■こぐまのケーキ屋さん
Twitterで話題の「こぐまのケーキ屋さん」の書籍版。未発表の描きおろし作品も多数収録。とっても可愛くて、ちょっぴりヌケてるこぐまの店長が、あなたに癒やしをプレゼント!
こちょ:話の流れガン無視で かわいいのキタ!!
奥山:かろうじて食べ物つながり?
こちょ:苦しいですよ(笑)
奥山:もうこれ、単純にかわいくて癒されるんですよ。
こちょ:絵柄が絵本っぽくて温かみがありますね。見るからにほっこりさせてくれそうな本ですね~
奥山:こぐまの店長がね、純粋で抱きしめたくなるんですよ。そして店員のお兄ちゃんのスパダリ感がハンパなくて……。
こちょ:カワイイ&スパダリって最強じゃないですか!!
奥山:そうなんですよ。悪い人が出てこないので、変に構えずノンストレスで読めちゃいます。
こちょ:確かにドキドキの展開はなさそうですね(笑) かわいいものに囲まれるほのぼの感はありますけど(笑)
奥山:もうゆるっゆるになりますよ。読んでる最中に思わず店長の声アテレコしちゃったりして……(笑)
こちょ:あ、なんか高くて舌足らずな声ですよね!イメージできます!!
奥山:そうそう!キャラクターボイスまで鮮明に浮かんでくる本のキャラってなかなかいないですよね!!主人とアテレコごっこして遊んでますよ(笑)
こちょ:まさかのご主人巻き込み劇場!? 仲いい~!!
こぐまのケーキ屋さん (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: カメントツ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/03/02
- メディア: コミック
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一度ハマると とことんディープに追求したくなる奥山さん。
奥山さんの取得した70もの資格の中にはアロマの協会で5つ、ビーズの協会では10など、各コンテンツの中で複数の資格を取得していくので知識はどれも一級品。
さらには紅茶講座のために食品管理の資格を取るなど、講師として真摯な取り組みをしておられます。
滋賀でおけいこに迷ったら「おケーコバイキング」の奥山先生のInstagramを見てみてください!ワクワクする おけいこ との出会いが待っているかもしれません♪
イマドキ小学生はどんな本読んでるの?わかなちゃん(9)に聞いてみた!
気になるあの人の読んでいる本が知りたい!
今回は小学生におもしろいと思う本を聞いてみました!
話を聞かせてくれたのは小学3年生の わかなちゃん 、お父さんとお母さんの3人家族のひとりっこ。得意なものはお絵かきで、本やマンガが大好きな女の子です。
そんな わかなちゃんが選んだ好きな本を3冊ご紹介していきたいと思います。保護者さんの感想もあるので、お子さんへの贈り物などの参考にしてみてください。
■ざんねんないきもの事典 シリーズ
地球には、すごい能力をもつ生き物がたくさんいます。でも一方で、思わず 「どうしてそうなった! ?」 とつっこみたくなる「ざんねん」 な生き物も存在するのです。この本では、進化の結果、なぜかちょっとざんねんな感じになってしまった122種の生き物たちをご紹介します。
こちょ:わかなちゃんは動物の本がスキって聞いたけど、一番好きな本ってなあに?
わかなちゃん(以下敬称略):ざんねんないきもの事典!
こちょ:即答!どんなところが好き?
わかな:へんな動物がいっぱいでおもしろい!知ってる動物のざんねんなところもあるし、知らなかったへんな動物もいるの!
こちょ:例えば?
わかな:ん~……あ!サイのツノって何か知ってる?
こちょ:ツノ……?固くて強そうだし……ベタに考えて骨とかかな?
わかな:実はね、イボなの!!
こちょ:え~!イボってなんかかっこよくない!!!
わかな:ほかにもいろいろあって!例えば……(以下省略)
---------今回は保護者の方にも本を読むお子さんの様子を教えてもらいました。
わかなはマンガが大好きなのですが、この本はマンガよりも読んでいます。この本を読んでから動物園や水族館に行くと、本で見たいきものの前で得意げに説明をしてくれます。ブツブツ言いながら確認したりしていたり、以前よりもいきものに対する興味が深くなりました。普段でも雑学を披露して「へ~!」と、私が驚くと、すごく嬉しそうに次々とへんないきものを教えてくれるんですが、延々と話すので、本ひとつ暗記している感じですね。他にも「進化ってなに?」とか、この本を中心にいろんなものに興味が広がった気もします。
■はたらく細胞
人間1人あたりの細胞の数、およそ60兆個! そこには細胞の数だけ仕事(ドラマ)がある! ウイルスや細菌が体内に侵入した時、アレルギー反応が起こった時、ケガをした時などなど、白血球と赤血球を中心とした体内細胞の人知れぬ活躍を描いた「細胞擬人化漫画」の話題作、ついに登場!!
こちょ:おっと、これ今アニメでもやってるね!
わかな:その前から読んでる!知ってるの?赤血球と白血球どっちが好き?
こちょ:う~ん、白血球かな?
わかな:あ~!白血球強いよね!ブシャーって細菌やっつけちゃう!けどね、本物は全然違う形してるの!
こちょ:本物??
わかな:うん!スマホでどんな細胞かな?って調べたら丸いのにギザギザついてた!でも、赤血球は真ん中がへこんでて、(キャラクターがかぶってる)帽子に似てるの~
こちょ:へぇ~!調べたんだ!
わかな:他にもマクロファージとかヒラヒラした感じでね、そういうところが(キャラクターに)似てておもしろいの!マクロファージも強いんだけどナチュラルキラー細胞も……(以下省略)
今、一番わかながハマっているマンガがこの「はたらく細胞」です。体の免疫機能のメカニズムがおもしろく分かりやすいストーリーで紹介されているのが楽しいみたいです。くしゃみをした時は「あ、肺炎球菌が飛んで行った」とか、すり傷を見つけて「フィブリンに赤血球と白血球がくっついてる」とか、自分の体にも細胞がいることをイメージして解説しています。最初は難しすぎるかな?と思ったのですが、ちゃんと理解しているみたいでびっくりしました。今夏(2018年)にアニメ化されたので、親子で楽しみながら見ています。
■忍者世界へタイムワープ(歴史漫画タイムワープシリーズ)
忍者の国・伊賀の里をゆるがす大事件!忍術を使ってピンチを乗り切ろう!エマとケンジは、友達のトーマとともに戦国時代の伊賀の里にタイムワープしてしまった。そこで出会ったのは、忍者修行中の子どもたち。彼らといっしょに忍者の生活や忍術を学ぶエマたちだったが、やがて里を巻き込む大事件が起きて…。
わかな:このタイムワープシリーズは小学校で大人気!図書室にあるんだけど、人気過ぎてなかなか借りれない……。
こちょ:へぇ~!偉人伝とか歴史の流れとかじゃなくて忍者とか幕末とかスポットをあてて紹介してるのか~!お話もおもしろいし、そりゃ人気になるね!
わかな:うん、だからおこづかい貯めてこの本を買ったの!
こちょ:そんなに欲しかったんだ!!
わかな:タイムワープシリーズも人気だけど、サバイバルシリーズも人気だよ!こっちは泥水を飲む方法とか、洪水になったときの(身を守る)方法とかも書いてあった!
こちょ:最近、災害が多いもんねぇ~、暑いし。
わかな:うん、暑すぎて夏休みの地区水泳や学童の旅行がダメになっちゃった。
こちょ:暑すぎて!?大変だね!!あそびに行けない!!
わかな:でも学童はクーラー効いてるし、マンガもあるしゴロゴロできるからいいよ~
こちょ:宿題もちゃんとしようね……
忍者世界へタイムワープ (歴史漫画タイムワープシリーズ)は、わかながはじめて自分で買った本です。私たちが小学生の頃よりもストーリー性もあり、説明ページも興味が持てるように工夫されていて格段におもしろくなっていると思います。このシリーズ目当てに学校の図書室に入り浸っているようですが、そのおかげか、他の本もよく持ち帰って読んでいます。ちなみに、おこづかいですが、洗濯物たたみ1回につき10円あげています……。そんなに安くない本なので、よく頑張って貯めたなと……。
歴史漫画タイムワープシリーズ 通史編【全14巻セット】+ 別巻1冊セット
- 作者: チーム・ガリレオ,河合敦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/03/22
- メディア: 単行本
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ひとつの本からいろいろな興味を持つのは子どもならでは!今や、マンガだってバカにできません!暑い夏、おでかけももちろん楽しいけれど、様々な本に触れる機会もアリですね!
ライフコーディネイター井上 舞さんのココロを強く育むオススメ本!
気になるあの人の読んでいる本が知りたい!
今回の気になる人はライフコーディネイター井上舞さんです!
井上さんは現在3人の子育て真っただ中のママ。
起業のきっかけは第3子出産後の生活でした。
産後、引っ越しのため今までの仕事を手放し専業主婦になった井上さんは、お金を稼げない自分への無力感で自己肯定感を一気に失ってしまいました。
本来の自分を取り戻した時に、同じような思いに悩むママの力になりたいと立ち上がりMaiRootsを設立しました。
ameblo.jpそんな、女性ひとりひとりに寄り添うライフコーディネイター井上さんにオススメの本を紹介してもらいました!
■キセキ 今日ママに会いに行くよ
第1子の出産を通じて感じた“気持ちいい”感動体験を、わかりやすい言葉と色鮮やかなイラストで展開。普段であれば、痛みと苦痛を主に描かれる陣痛を、考え方一つで気持ちよさ、幸せ感に!
井上さん(以下敬称略):初産の時、この本を読んで挑んだのですが、本当に効果ありました!
こちょ: お産の痛みって壮絶そう……
井上: え? お子さんいらっしゃいますよね?
こちょ:帝王切開だったので そういった経験はないんですよ。拍子抜けするほど楽でしたが、後が大変でした……
井上:お腹切っちゃいますもんね!どんな方法でも命を産むって大変な事ですよね。ママってすごい!
こちょ:でも分娩の痛みって、鼻からスイカでしたっけ? それが楽になるってちょっと想像できない……(笑)
井上:ありましたね鼻からスイカ~(笑) 一種の刷り込みですよね「お産はイタイ」「お産は苦しい」って。
こちょ:そうそう「痛いよ~」って、母や出産経験のある友達に妊娠中 散々脅されました。正直、帝王切開になってラッキーって思ってましたよ(笑)
井上:この本はね、お産に対するネガティブな思い込みを「お産って気持ちいい~!!」ってポジティブに書き替えてくれるんです。
こちょ:そんなメンタル面だけで物理的な痛みが消えるもんですか??
井上:そりゃあ痛みが全くなくなるってことはないですよ?でも、変な恐怖心が無かったので、落ち着いて自分と赤ちゃんの状態を内観することができたんです。
こちょ:内観?
井上:そうですね~……例えば助産師さんが「いきんで~!」って言っても、「あ、今は私も赤ちゃんも いきむ状態じゃない」って分かるんです。赤ちゃんがタイミングを教えてくれたので、それに合わせて出産した感じです。
こちょ:助産師さんガン無視出産(笑)
井上:結果的にはね(笑) でも、この体験を通してお産だけじゃなくて、世間一般で言うツライ状況も思い込みの場合があるんだなって思いました。全ての状況は自分次第だなと。
こちょ:自分次第か~!メンタルって大事!
■子どもの「脳」は肌にある
多くの親が子どもの「心」の成長を願っている。しかし「心」を育てるには何をどうしたらよいのか分かりにくい。身体心理学者である著者は、子どもの「肌」に触れ、「身体」の感覚を養うことが大切だと説く。
井上:そんなポジティブな初産を体験したにもかかわらず、二度目、三度目の出産は非情に辛いものになりました……
こちょ:え? 普通は初産が一番苦しそうなのですが?
井上:そうなんですよ(笑) でも、その時は慣れない育児に加え、働きたいのに働けない状況で社会的な無力感とかいろいろあって……とにかく、まともな精神状態じゃなかったんです。
こちょ:初回と違ってメンタルが万全ではなかったんですね。
井上:子どもにやさしくなれなくて、自分もイライラして何が何だかわからなかったんです。
こちょ:うう、分かりすぎる……
井上:打開策としていろんな育児書やネット情報を読んでも落ち込むことしか書いてないし……
こちょ:情報がありすぎるのも困りものですよね。比べて劣等感しか生まれない場合もありますよね。
井上:もう自己肯定感なんて皆無ですよ(笑) そんなときに、ベビーヨガセラピーを習って子どもにしてみたところ、涙が出てきて……足りなかったのはコレだったんだと。育児書熟読するんじゃなくて、この子たちに触ってコミュニケーションをとるだけで良かったんだと。
こちょ:赤ちゃんにとっては触れることもコミュニケーションのひとつなんですね。
井上:そうそう!それからベビーヨガマッサージというものに興味を持って、この本と出会ったんです。人間が胎内で成長するとき、脳と皮膚は同じ部位から分化していくそうで、赤ちゃんにとっては皮膚=脳に近い感覚。皮膚の感覚を通してママから愛情をもらっていると感じるそうなのですが……逆に私も子どもに触れることで癒しをもらっているんだなと。
こちょ:幸せの循環ですね。
井上:この経験をきっかけに赤ちゃんと一緒にできる、赤ちゃんがいるからできる仕事をしたいと考えるようになりました!
■あなた何様?
「悩みって、こう生まれたんだよ」相談者たち3万人以上の「上手くいかない人生どうしたらいいんですかストーリー」に向き合いながら、ナリが見つけた「心の法則」。
井上:メンタルボロボロの時にタッチケアをしながら、様々な心理学にも手を出していて……。いろんな心理学を読んだ中で一番とっつきやすかったのがこれでした。
こちょ:帯タイトルの「安物のフリしてるんじゃねぇ」ってキツイけど極上の言葉(笑) 好きです(笑)
井上:読みやすい本ですよ(笑) 心理学の本としてはクセがなくて万人受けする内容なので、よく生徒さんに貸してます。こないだはダイエットコースの方に貸しましたよ。
こちょ:ダイエット?効くんですか??
井上:私のダイエットコースは運動とメンタルの両方からアプローチするんですよ。
こちょ:?
井上:例えばチョコがやめられないとします。そんな時、なぜチョコが食べたいのか。なぜ自分はチョコを選んだのか。その気持ちはどこから来るのか。徹底的に自分に問うてもらうんです。
こちょ:!!
井上:そうすると、チョコがやめられないというのが問題ではなく、もっと本質的な問題に触れられるんです。「さみしい」とか「満たされたい」とか。
こちょ:なるほど、表面の問題を一時的に取り繕っても、「さみしい」まんまじゃまた食べて満たされようとしちゃうんですね。
井上:そうなんです。自分の本当の声を聴けば、思考のクセが分かってきて、コントロールができるんですよ。感情的になって家族に当らずに済んだり、本当の自分の幸せに気づけたりします。
こちょ:世間一般で言う幸せが自分にとっての幸せとは限らないんですね。
井上:そうです!大事なのは「自分」の思考や感覚です!それを引き出すために、その人に合ったセッションを提供するして成長する姿を見るのが何より楽しいんです。
会話の端々に知識の深さや芯の強さ、そして やさしさや思いやりが溢れる井上さん。
彼女が主宰する「Mai Roots(マイルーツ)」では、産前産後で疲れた体とココロのトータルケアを行っています。
その方法は、ヨガやコーチング、そしてホロスコープなど多岐にわたりますが、井上さんが大切にしているのは「ママでも妻でもなく、自分らしく生きる力をつける」こと。
様々なセッションを通して、生徒さんたちが気づかないまま失っていた本来の自分の「感覚」「価値基準」「やりたいこと」を再び呼び覚まします。
見せかけではない本当に幸せな人生を見つける お手伝いをするライフコーディネイター井上さんに、これからも注目が集まりそうです。
起業家を見つめてきたキャリアカウンセラー矢倉由美子さんの人生の礎になるオススメ本。
気になるあの人の読んでいる本が知りたい!
今回の気になる人はキャリアカウンセラーの矢倉由美子さんです。
キャリアカウンセラーとは、どのように働くのか?を通じてどのように生きたいのか問いかける職業です。と、矢倉さん。
あまり耳なじみのない職業ですが、ハローワークや大学の就職課などの就職相談員さんの中にもキャリアカウンセラーの資格を持つ方もいます。
矢倉さんは元々会社員で、産後復帰の際、子どもが保育園に入れず、期せずして退職。
なんとなく思い描いていたキャリアを積み重ねて社内で出世していく未来予想図が白紙になり、それからは専業主婦に。
慣れない育児や家事の毎日に、自身の社会的意義を見いだせず、相談したのがキャリアカウンセラーさんでした。
それをきっかけに、心がリセットされ自分もキャリアカウンセラーとして活躍する道へ……。
現在、矢倉さんはキャリアカウンセラーとして、女性の産後のセカンドキャリア相談や起業相談、そして企業での働き方改革の研修などの分野で活躍しています。
そんな矢倉さんのオススメの本を紹介します!
■その幸運は偶然ではないんです!
この本のターゲットは「普通の人たち」です。「普通の人たち」がどうチャンスをものにし、自分自身の成功物語を構築していけるのか、実はそれこそがこの本が目指したところなのです。
こちょ:帯タイトル「もうキャリアプランはいらない」って、キャリアカウンセラーの立場!!
矢倉さん(以下敬称略):ホントに(笑) でも言い得て妙なんですよ。今の子どもたちの6割は今存在しない職業に就くと言われているんです。それはある意味、今までいい成績を取って大企業へ行くというようなロールモデルが通用しなくなってくるという事です。
こちょ:確かに!!「youtuber」や「ネットショップ店主」なんて私の小中学生時代は全くありませんでした!!時代の流れに学校教育はもう古いってことですか?
矢倉:いえ、基本的な学習は大切ですよ。けれど、それ以上に自分自身で考える力ますます必要とされてきます。今後のキャリアはテストでいい点数を取るだけでは保証がないんです。
こちょ:え~、じゃあこれからどうすれば……?
矢倉:気になりますよね?その打開策として有効なのがプランド・ハップンスタンスセオリーだと、この本の筆者が提唱しているんです。
こちょ: ぷらんどはっぷすたん……? 呪文?
矢倉:言いにくいですよね(笑) このセオリーでは、まず人生の8割が予想しえない方向に進むと仮定されているんです。つまり、人生の8割が偶然ってことです。
こちょ:確かに人生って予想通りいかない!!(笑)
矢倉:そうなんです(笑) でも、その偶然を味方につける考え方がプランド・ハップンスタンスセオリーです。
こちょ:偶然を味方につける??
矢倉:具体的に言うと、社会に出ると嫌な仕事や面倒な仕事だってあるわけじゃないですか。
こちょ:そうですね(遠い目)。
矢倉:でも、それをすることによって、得られる経験や、出会い、評価がくっついてきて道が開かれるとしたら、それもキャリアの形成に必要不可欠なツールだったりしますよね。要は、予期しない状況を楽しみつつ、小さなことにこだわりすぎないで積極的に行動することでキャリアを育てようってことです。
こちょ:この本に書いてある5つのスキルですね。
矢倉:「キャリアとは自身で計画し、それに合わせて綿密に職歴を積み上げて形成するもの」というキャリア論はもう限界なんですよ。
こちょ:確かに、私も学生の頃に思い描いていた方向とはずいぶん離れてしまっています。
矢倉:私も、このまま会社で働くのかなって思っていたら保育園問題で退職しましたし(笑) でも、今の方が楽しいですよ。常に試行錯誤ですけど(笑)
こちょ:矢倉さんも ぷらんどナントカセオリー実践中ですね!
矢倉:プランド・ハップンスタンスセオリーです(笑)
- 作者: J.D.クランボルツ,A.S.レヴィン,John D. Krumboltz,Al S. Levin,花田 光世,大木 紀子,宮地 夕紀子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 単行本
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■藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
世界をまたにかけて活躍するスーパーエリート以外の人たちが生き抜くための極意。それは1%の人、すなわち「100人に1人」のレアな人になることです。この本で紹介するたった7つの条件さえクリアできれば、誰でも1%の人になれます(「はじめに」より)。
矢倉:この本は、自分をレアカードにしてしまおうという本です。
こちょ:なんですか?そのポケモン的なレアカードって(笑)
矢倉:自身の希少性を高めて、この人にしか頼めないっていう人になろうって言うことです。
こちょ:えー、逆にハードル高そうですよ、それ。
矢倉:いえいえ、レアカードの作り方って意外と簡単なんですよ。皆と同じじゃなくて、まったく違うもの同士を掛け合わせてしまうんです。それによって今までにない目新しいモノが生まれるんです。
こちょ:なるほど!例えば電話とパソコン組み合わせてスマートフォン作るとか?
矢倉:そうそう!人の場合だと、同じ業界ではなく、違う業界に幅を広げれば広げるほど希少性は高まります。子育て主婦でお医者さんとかって珍しいけど相談しやすいでしょ?
こちょ:あー、小児科か婦人科に居て欲しいですね。その病院めがけて行きたい。
矢倉:そう思わせるのがレアカードなんです(笑) ゲットしたくなりますよね(笑) この考え方を先ほどのセオリーと組み合わせると、偶然を味方につける大切さがより分かります。
こちょ:はぷすたんナントカセオリー!
矢倉:プランド・ハップンスタンスセオリーです(笑)
■ぼくをさがしに
この魅力的で心にしみるイラスト物語が、地球の上で、花のように、風のように読まれ続けているわけ――を、あなたも見つけてください。
矢倉:この本は中学1年生の時に買った本で、今でも読んでいます。
こちょ:あ、見たことあります!有名ですよね!!
矢倉:この本はね、へこんだ時によく読んでいます。イタイとこ突かれるんですよ。
こちょ:へこんだトコにさらにイタイのを? まさかのマゾ宣言 (笑)
矢倉:違います(笑) こう、心の中を常に問われる本なんですよ。
こちょ:どん底までへこんで這い上がるように仕向けるタイプではなく、自己分析に走るタイプなんですね(笑)
矢倉:そうなんです!しかも、その時々の自分の心境で問いがまた違ってくるんです。
こちょ:シンプルな絵と文字だからいろいろな解釈ができますもんね。探し求めていたカケラを補完して完ぺきになった「ぼく」が、やっぱり違うって、そのぴったりしたカケラを捨ててしまって「足りない自分もスキ」で終わると思いきや、またカケラを探しに行くとか……
矢倉:ちょっとした問題提起ですよね。次の答えを見つけに行ったとか、完ぺきは気持ちいけれど、あえて不完全を欲してしまうとか……。
こちょ:さがしているフリをしているとか、足りない自分に酔っているとか……。
矢倉:正解はなくて、納得解をそれぞれに求めているおもしろい本ですよね。
こちょ:この過程も「ぼく」にとっては ぷらっどナントカセオリー!
矢倉:プランド・ハップンスタンスセオリーです(笑)
- 作者: シェル・シルヴァスタイン,Shel Silverstein,倉橋由美子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1979/04/12
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キャリアカウンセラーとして、これからの子どもの未来へも考えを巡らせる矢倉さん。
子どもたちが生きやすい社会にするには、まず大人が広い視点を持ちつつ、人生を楽しんでいることも大切だと言います。
そんな考えが高じて、誰もがはばかることなく好きな事をして過ごせる場所を作りたいと、コミュニティカフェ「トトノエル」も運営。
互いの違いを楽しめる素敵な空間は、人とゆるりとつながりながら、ゆっくりと自分に向き合える場所に最適です。
ひとことで言うと不思議な人…だけど?セラピストさざき りえ さんの芯が詰まったオススメ本!!
気になるあの人の読んでいる本が知りたい!
今回の気になる人はスリープケアリフレクソロジストの さざき りえ さんです。
自他ともに認める健康オタクのさざきさんが、健康に目覚めたのは出産後の乳腺炎。
それをきっかけに食事の内容に気をつけるようになりました。が、その後も2人目の子供がなかなか授からないことや、ご主人の体調不調などを、ひとつひとつ改善しようとしていくうちに健康オタクの道へ。
色々と試しているうちに、体調不良の多くは睡眠不足とストレス、心の在り方からくるのではと、日本快眠協会認定スリープケアリフレクソロジストの資格を取得。
エステティシャン経験で培ったリンパデトックスと、足裏快眠リフレクソロジーを組み合わせ、足裏快眠&リンパサロン『My☆Space』を開業しました。
そんなさざきさんのオススメの本を紹介していきます!
■神様とのおしゃべり
「幸せ」ってなに? 誰も知らないその答えが、ここに。大人気自己啓発ブロガーによる待望の初著書。人生の価値観がぐるりと変わる実用エンタメ小説。
さざきさん(以下敬称略):この本、私読んだことないんですがオススメです~
こちょ:……読んでない?まったく?
さざき:まったく(笑)。この著者さとうみつろうさんのブログを少し読んだことがあるのですが、私も似たような経験をしていたのですごくリンクして……。
さとうみつろうオフィシャルブログ「笑えるスピリチュアル」Powered by Ameba
さざき:この本に書いてあるようなことは、だいたい分かっちゃうので、確認のために持っている本です。ダメ?
こちょ:今まで、いろんな方に聞いてきましたが、まったく手を付けていない本をオススメされるのは初めてです(笑) でもおもしろいからOKです(笑)
さざき:よかった~(笑) 私、23歳の時にストレスで倒れたことがあって……
こちょ:え? ストレスって心因的な? いきなりヘビーなんですけど!?
さざき:そうなんです。で、その時、走馬灯のように過去が頭の中でリプレイされて……
こちょ:ちょっとした臨死体験じゃないですか!!
さざき:そうそう、死んだかと思った(笑) でね、その走馬灯の最後に頭の中に突き刺さるように言葉が降ってきたんです。「全ての出会いや出来事に感謝」「幸せになるために生まれてきた」「幸せに気づくために生きてる」とか色々。
こちょ:脳内に直接……
さざき:著者のさとうさんは瞑想で守護霊さまから色んな言葉を聞いたそうですが、私は臨死体験でした(笑)
こちょ:生きててよかったですね~
さざき:私、それまでの人生で家族との関係が上手くいってなくて、ちょっと人間不信ぽいところがあったので、人にそんな事言われてもピンとこないどころか「何が幸せだ!そんなのキレイごとでしょ?!」ってつっぱねていたと思います。
こちょ:今のキャラはそこで出来たと!
さざき:そうかも~(笑) もうね、脳内で囁かれたら「そっか、人間って幸せなんだ」って思うしかないですよね。私の人生を振り返ると良きも悪くも「思った通り」になってるし……
こちょ:不幸も自分で引き寄せている……みたいな?
さざき:ん~、不幸って言っても、また違うところから見たらそうじゃないって思うんですよね。過去も不幸も思い込みなんですよ。さらに言えば、その時感じた不幸だって、ムダな事ではないと思います。
こちょ:なるほど、その経験があったから手に入れられるものもありますもんね。それが今の幸せがある上での重要なパーツだとしたら、ラッキーなことですね。
さざき:不幸は全部思い込み!人生って幸せだらけなんですよ~
■ハッピーバースデー
実の母親に愛してもらえない11歳の少女・あすかは、声を失ってしまう。しかし、優しい祖父母の元で自然の営みに触れ、「いのち」の意味を学ぶ。生まれかわったあすかがどんな行動を起こすのか。そして、母親の愛は戻って来るのか…リアルな展開に、5頁に一度は、涙が出る物語。
さざき:この本は、普段本を読まない私が読んだ小説で、とにかく母親に愛してもらえない女の子の話です。
こちょ:めっちゃ重い!痛々しいのは苦手~
さざき:大丈夫!最後はちゃんとハッピーエンドだから!!
こちょ:過程でもう心が疲れそうですよ……(泣)
さざき:でもね、この物語の登場人物に起こっていることって、人間なら誰にでも起こりえることなんですよ。
こちょ:?
さざき:登場人物の女の子、お母さん、お父さん、お兄ちゃん、祖父母それぞれの立場やバックグラウンドがあって、お母さんがなぜ女の子に辛く当たってしまうのか、が紐解かれて行くのですが、それって一言でいうと「思い込み」なんですよ。
こちょ:人間の思い込み、コワイ……
さざき:親子関係って思い込みを作りやすい環境でもあるなと。お互いに。
こちょ:あー、それは同意ですね。昔はお母さんが全てにおいて正しいって思ってましたけど、改めて親になって振り返ると、そうではないですもんね。
さざき:そうではないと知りながらも影響は後々まで響きますよね。なんだかんだ、母って嫌いにはなり切れないですよね。褒めてほしいし愛されたいって思っちゃう。
■BASARA
文明が滅びて数百年、暴君に支配されたこの国に生を受けた双子、タタラと更紗。“運命の子供”が駆け抜ける、衝撃のジパング伝説!
さざき:これ、人生のバイブルです!!
こちょ:わー!名作!!高校生の時、回し読みしてた~!!このスケール少女漫画じゃないですよね!!
さざき:そうですよね!展開が早くて主要のキャラクターそれぞれが立ってて、とにかくその人物たちの世界がスゴイんです!!
こちょ:朱里と更紗だけのハナシじゃないですよね。他のキャラクターにもアツい思いや思惑がありますもんね。敵味方かかわらず。
さざき:これ読んでるとね、ほんと人間って一言では尽くせないなと。こっちサイドから見ると正義の味方でも、あっちサイドから見ると憎い敵とか。
こちょ:それを全部ひっくるめて、一人の人間として目の前に対峙されると、もう、どうしていいのか分からないですよね~
さざき:そうなんです!二面性の両方を愛するって大なり小なり難しいと思うんですよね。それをみんな分かってるから、自分を愛してもらうために、作ったり、隠したりしがちですよね。
こちょ:ん? それって結局、自分じゃなくなっちゃいません?
さざき:だから、みんなありのままでいいんですよ。変に取り繕って自分に合わないことをすると疲れちゃうし、自分じゃなくなっちゃうんです。
こちょ:なるほど~! でも、好き勝手やっちゃうと、嫌われたらどうしよって思っちゃいますよね。
さざき:それもあくまで自分の「思い込み」なのかもね~
こちょ:なるほど〜
BASARA バサラ文庫版 全16巻完結セット (小学館文庫)
- 作者: 田村由美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/03/01
- メディア: 文庫
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独特にポジティブなさざきさん。
あっけらかんとした生き方には密かにファンもいるほど。
しかし、今があるのは、自身が社会的にこうあるべきだと思い込んで選択し、生きてきた結果、重く苦しい思いをしてきたから。
さざきさんは、「べきだ」と思い行動すると自分の人生は歩めない。「したい」と思い行動すると自分の人生を歩める。と言います。
心と体の健康を、幸せを皆に提供「したい」とセラピストになった彼女は物腰柔らかな話し方からは一見分からない芯の強さを感じます。
不思議なさざきさんの魅力と癒しを体験したい方は是非サロンへ行ってみてください!
子育て主婦×オーガニックショップ店主 松本康子さんのオススメの心を軽くする本。
気になるあの人の読んでいる本が知りたい!
今回の気になる人は、オーガニック商品のネットショップ「SOLCO organic」店主の松本康子さんです
主婦業と2人の子育てに奮闘しつつネットショップを切り盛りする松本さんが、お店を持つ転機になったのは娘さんとご自身の肌トラブル。
松本さんはもともとアレルギー体質で敏感肌。さらに、当時、新生児だった娘さんも使用したベビーオイル、ベビーソープが合わず、お肌がボロボロに……。
そこで、相談した病院から特別な石鹸を処方されたのですが、それは高価でずっと使うには家計にも負担がかかりました。
これよりも もっと安くて もっといいものがあるはず!と、自分で調べて取り寄せ、そして使うを繰り返し、気づけば石鹸マニアに。
しかし、それだけでは飽き足らず、じゃあ日焼け止めは? 歯磨き粉は? と、肌につけるものすべてが気になりだし、行きついたのはオーガニック商品の数々。
同時に、同じ敏感肌で悩む方はいっぱいいるのでは?と、ご自身と娘さんが使用して良かったもの、オススメしたいものを集めたネットショップをスタートさせました。
現在はもうひとり娘さんも生まれ、絶賛子育て中の松本さん。
主婦業に姉妹の育児にネットショップにと、目まぐるしく毎日を過ごす松本さんが、心のよりどころにしている本を紹介して頂きました!
■ふざける力
なぜ人は「笑い」を求めるのか?「ふざける」ことだけを執拗に重ね続けたコント作家・ワクサカソウヘイさんが、「ふざける力」によってもたらされる豊かな時間、そして「無意味であること」の素晴らしさを説く。
松本さん(以下敬称略):私、けっこうフマジメに生きてきたんです。
こちょ:おっと、荒れた思春期的な?
松本:いえいえ(笑)そうじゃなくて、型にはまるのがイヤなだけですよ!分かり切った最短距離の道より、行ったことのない道を行って、臨機応変に楽しみたいタイプなんです。
こちょ:よかった、刺しゅう入りの特攻服着ていたわけではないんですね!
松本:いつの時代(笑)
こちょ:すみません昭和が通り抜けました(笑)
松本:最近、気が付けば普通のマジメな日々を送ってしまっていて……それがストレスなんです。
こちょ:でもまだ小さなお子さんがいると、なかなかフマジメにはなれないですよね?
松本:実は一度、幼稚園児の長女と思いっきりふざけてみたんです。
こちょ:やっちゃったんですね(笑)
松本:そう、ガマンできなくて(笑) でも、娘も私も収集が付かなくなって……ひどい状態になりました(笑)
こちょ:明らかなツッコミ不足ですね(笑)
松本:そう、誰も止めてくれないから自分が常識的にストップかけちゃうんですよ。それがまたストレス!
こちょ:その せめぎあい、分かるような気がします。
松本:それから心がしんどくなって「おっといかん!マジメになりすぎた!」と、思ったらこの本を読んでます。
こちょ:効果のほどは?
松本: しんどい時に読んだって、現状は何も変わりません!!
こちょ:身もふたもない(笑)
松本:読んでるだけですからね~。でも、心は軽くなるんですよ!
こちょ:でも現状は変わりなくマジメで普通(泣)
松本:そう、だから、本を読んで、癒されて、そこらへんにほったらかしにして、マジメな日々を送って、また読んでという無限ループに突入しています(笑)
■デザインのめざめ
マカロニ、温泉、アルパカのセーターそして数学…視点を研ぎ澄ますこと見えてくる、日常のなかに潜む「デザインという考え方」を、ていねいに掬ったエッセイたち。
こちょ:松本さんって、もともとデザイナーさんですよね。これはデザイナーのバイブル的な本ですか?
松本:いいえ!これは、日常の一コマのどーでもいいことを切り取って、あーだこーだと言ってる本です。
こちょ:おっと、あぶない!うっかり意識高い系の本だと(笑)
松本:ぜんぜん!マヨネーズの口のカタチについてとか、トイレのエレガントなハエの話とか……とりあえず変な発想が詰め込まれてます。
こちょ:こう言っちゃアレですが……ほんと、どーでもいい(笑)
松本:そう、めっちゃマジメにふざけてます!
こちょ:書いてる方、人気のデザイナーさん達ですよね? 他にもっと伝えるべき高尚なコトがあるでしょうに、繰り広げられるのはムダな発想(笑)
松本:でもね、そのムダがね、人生を豊かにするって思ってるんですよ。普通の日常からムダな一歩を踏んでみたら、なんか楽しい人に出会ったとか、新しい視点に気づけたとか。何より、全力でムダなことに力を入れる人ってすごく魅力的で!
こちょ:なるほど、くだらなさを追求している人って確かに面白いし近づきたくなりますよね。
増山:そういう人に私もなりたいです!
こちょ:娘さんがツッコミ入れてくる日も近いですね!
■聖☆おにいさん
目覚めた人ブッダ、神の子・イエス。世紀末を無事に越えた2人は、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしていた。“最聖”コンビの立川デイズ。
松本:これ、すごい切り口の本で!!
こちょ:知ってます!あの世界的に有名な2人をここまで庶民派にするとは!!
松本:ゆる~い、マンガですけど、ちゃんと聖書や経典のネタが入ってるのがまたツボで!
こちょ:ゴルゴダの坂とかですよね!
松本:そうそう!あ、これ、海外でも訳して売られているらしいですよ。
こちょ:え、ちょっと! それ怒られそう!! いろんな方面から怒られそう!!
松本:びっくりなことに海外でもウケてるらしいです。
こちょ:ええ~、宗教ガチ勢が多数いらっしゃるお土地なのに?
松本:いや、それが、日本人は生まれて神社にお宮参りに行って、結婚式は教会で挙式して、死ぬときはお寺のお墓に入る。そんな感覚だから描けるマンガだって……。
こちょ:なるほど、神道、キリスト教、仏教と、節操ない宗教観が多数の日本人だからしょうがないって感じですね。私もお宮参りの写真があるし、結婚式は教会だし……。
松本:え~いいな!私、本当はキリスト教式のハウスブライダルにしたかったんですが、実父に反対されて神前式に……。
こちょ:ご実家、敬虔な神道ですか?
松本:いいえ、ウチの父が「お前は困ったときに誰に助けを求める? 困ったときは神頼みやろが!」って。
こちょ:うわ!すごく納得!!ジーザスとか言わない!!言ったことがない!!
松本:ド正論に ぐぅの音も出なかったです……。
知的好奇心のカタマリで、貪欲に変な(?)発想をしなやかに取り入れる松本さん。
自身が扱う商品には、持ち前の知的好奇心と研究心を発揮。
気になった商品を取り寄せ、肌の弱いご自身と娘さんが試して良かったものしか売らないという徹底した商品確認。
さらにそれだけではとどまらず、2016年からは個々のお悩みに合わせることが出来るメディカルアロマも手掛けるように……。
店主の視点というよりも消費者目線で選ばれる商品は、説得力がありリピーターも多数。
中にはネットショップを産休で休業する際も、お客様自身がそれに合わせて購入を調整してくれたというエピソードも。
ファンに愛されるSOLCOのショップや教室を支えるのは、松本さんの柔軟性と研究心。そして、知的好奇心をくすぐる本の存在なのかもしれません。
松本さんが主宰するSOLCOは7月16日から産休が終わり再スタート!これからもSOLCOの進化に注目したいと思います!!
こうして世界観は生まれていく。布花作家、増山いづみさんの職人目線で選んだ本!
気になるあの人の読んでいる本が知りたい!
今回の気になる人は布花作家の増山いづみさんです。
増山さんのアトリエ「ROSE+(ローズプラス)」には、彼女がデザインしたアートフラワー(アーティフィシャルフラワー)のブーケやアクセサリーなどが所狭しと飾られています。
その一角にあるこの布花は滋賀の伝統工芸「近江の麻」で作られたもの。
増山さんの手により、花弁一枚一枚を丁寧にカットし、花弁のカーブは職人技のコテでクセ付けられています。
作られた布花はどれも麻の風合いがありつつ、繊細。このアネモネの他に、花の女王ローズ、小さな花々が可憐なアジサイ、春の代名詞パンジーなどのシリーズがあります。
増山さんのアトリエは滋賀県近江八幡市にある観光地「八幡堀」にあるので、是非お店に足を運んで手に取って見てください。
そんな、今人気のアーティフィシャルフラワーと伝統工芸をミックスさせ、まったく新しい布花を作る増山さんの発想が伺える、オススメしてもらった本を紹介します。
■ラ・フルールのコサージュ
初心者と中級者のためのコサージュのレシピ本。専用の道具を使わない方法から染色やコテを使った方法まで、本格的な作り方を「ラ・フルール」の世界観を通じて紹介します。
増山さん(以下敬称略):私、本ってあまり読まないんですよね……
こちょ:おっとぉ!初めからこのブログの趣旨の否定から入ってきましたね(笑)
増山:すみません(笑)私の中で本は「読んで」楽しむものじゃなくて「見て」楽しむものなんですよ。そういう意味ならご紹介できますよ。
こちょ:なるほど、よかった(笑)この本って、コサージュの作り方の本ですよね?この本をお手本に布のお花を作っているとか?
増山:いいえ、まったく(笑)
こちょ:まさかの2回目の否定!
増山:本の表紙に惹かれて買ってみたのですが、欲しい内容の本ではなかったんですよ。
こちょ:ちょっと……(笑)こんな展開初めてです(笑)
増山:私の作る布花は自然の花をモチーフに作っているんですが、この本の花は創作の花で、しかも布以外で作っている花もあって……。かわいいけれど、今は作らないかな~と(笑)
こちょ:あー、なんかわかります。レシピ本見て「おいしそー」って思うけど、作らない感じですよね。
増山:そうそう(笑)しかも レシピ本なのに、見やすさとか作りやすさより、写真やデザインで表現される世界観が優先な本だと思います(笑)
こちょ:世界観ファースト(笑)
増山:こういうのを見ると 「そういうのもアリか~」と、視野が広がりますね。何度見ても楽しい!文章は読まないけど!!
こちょ:結局読んでないんですね(笑)
■雅姫のインテリアスタイル
モデルでデザイナーの雅姫さんの暮らしをまとめた本。アンティーク、海外雑貨、お花などをコーディネートする技がたっぷりと詰まっています。
こちょ:雅姫さんって増山さんのロールモデルですか?
増山:いいえ~(笑) 雅姫さんみたいになりたいわけでも、神格化もしていないですよ(笑)
こちょ:また出た~(笑)
増山:この方の暮らしに向き合う姿勢が好きなんです(笑)
こちょ:クラシニ ムキアウ? というのは?
増山:例えば、誰も見ないところを整然と整えたり、季節の花を飾ったり、しつらえを変えたり、家族の写真を飾ったり……。日々の暮らしを大事に丁寧に過ごしている姿勢かな。
こちょ:すみません、一個もできてません!
増山:忙しいとなかなか家にかまってあげられないですよね~(笑) 私も時々忙殺されると暮らしを二の次にしてしまいがちですが、この本を見ると、手をかけ時間をかけ生活を作り上げる大切さを確認できるので、思いとどまれます。
こちょ:うう、がんばります(泣)増山さんにとって理想の暮らしってなんですか?
増山:私は日常に手をかけ、時間をかけて丁寧に向き合うほど、季節の色や、ファブリックの手触り、お気に入りの家具の風合いに楽しみが見出せるタイプで……。究極は外に出ていきたくないって思える暮らしの場を作りこんでいきたいですね!
こちょ:めっちゃインドア!!
増山:そうですよ(笑)できればお気に入りの部屋やアトリエから出たくないですもん(笑)
■くまのがっこう おでかけブック シリーズ
大人気シリーズ「くまのがっこう」のおでかけブック。おでかけ先で楽しめるハンディサイズ。このおはなし本の他に、まちがいさがし、めいろなどを収録した本もあります。
増山:これ、大好きなんです!!
こちょ:だいぶんテイスト違いますけど……?
増山:好きなものは好きなんです(笑)背景の色とか、ジャッキー(主人公のくま)の洋服や小物に至るまで、練りに練られて作りこまれた世界がスゴイんです!!
こちょ:確かに、他の本にはない色合いですよね。薄いブルーに濃いピンクの帽子、しましまの洋服……一言でいうとおしゃれ。
増山:そうでしょ? 作家の「あだち なみ」さんのInstagram見たことあります?
あだちなみ - Instagram写真・動画(インスタグラム)
こちょ:わ、原画とか載ってるんですね!
増山:そうなんです!さらにこの絵具!この絶妙な色を出すまで幾通りもの色を調合して試すそうです!私も布花を染色したりするので、ひとつひとつの色に対して妥協をしないこの作家さんのこだわりも大っっっ好きです!!
こちょ:……今日イチの熱の入れ具合ですね(笑)くまのがっこうシリーズって人気ですよね。テレビでも「ルルロロ」が放送されていますね。
増山:あ、それはあまり見ないです。
こちょ:へ?くまのがっこうファンなのに?
増山:う~ん、嫌いじゃないし、キャラクターもかわいいんですよ。でもテレビだと色合いが……。くまのがっこうシリーズのえほんの色合いが好きなので、あまり興味が……。
こちょ:増山さんの見方が職人気質ですね(笑)
増山:職業病かも(笑)
読む本にさえ独特の職人気質を発動させる増山さん。
増山さんはもともと既製品のアートフラワーで作品を作る作家さんでした。
が、自分の世界観を突きつめ求め、既製品のアートフラワーを自ら染めることから始まり、今では滋賀の伝統工芸「近江の麻」から花弁を生み出し、染め、立体の布花に組み立てるまでに至りました。
そんな増山さんの世界観を楽しめるのがアトリエ「ROSE+」のInstagram。
職人の腕が光る一品をぜひご覧ください。